« 4月8日のご案内 | メイン | 旅日記 その51 »
2005年04月10日
旅日記 その50
安房小湊へ
3月11日、また小湊温泉「吉夢」へ行きました。口演の後、一服つけるのが4時半頃です。今回もホテルから夕日をとりました。1月の11日もこの時間にとりましたが。えらいちがいです。早い所では田起こしが始まっています。
愛知万博から出雲崎へ
3月25日、名古屋へ行きました。万博開催日のせいか、名古屋駅は華やいだ雰囲気で、行きかう人も何かウキウキとしています。私は万博見物ではありません。含笑長屋の371回、落語を聴く会、出演です。
私が入門する1年前、昭和42年に発足した「含笑長屋」、38年にもなる長い長い長屋です。彦六、小さん、志ん朝師匠といった名人も出演しました由緒正しい落語会です。今回は「春雨や雷蔵の会」と題しまして、私の独演会です。前座さんが一人出て、私は「猿後家」、「妾馬」の二席。間に大家(主催)さんの関山和夫先生の「はなし」があります。含笑寺というお寺の本堂に、300人ほど、いっぱいのお客様を前に口演。有り難いことです。
その日は名古屋泊まりで、明くる朝、静岡へ行きました。ここで金山さんと合流、車で新潟へ向いました。
昼は、佐野川温泉(お気に入りの湯)近くの「今昔」さんでとりました。昨年、おととしと静岡での文志さんの会に出演の折、「今昔」さんの差入れで鮎の燻製を頂きました。これがまた美味です。お昼頃に近くを通りかかりまして、寄ってみました。くぐり戸から中へ入ると土間、座敷にはいろりが切ってあります。山の幸、川の幸の正にご馳走。金山さんも気に入ったようです。
春のうららの、富士川沿いはいいものです。甲府から高速へ。中央道から長野道。黒姫、妙高の山々が見えるころはすっかり雪景色です。県境あたりは1メートルほどの積雪です。出雲崎へ着くと、もうまったく雪はありません。春から冬へ後もどり、そしてまた春へ、そんな一日です。10時半に出て、11時半に着きました。ここでは海の幸で一杯。ただし明日の仕事のため少々控え目に頂きました。
翌朝は、早く起きて良寛さんのふるさとを散歩。街はずれに勝見鉱泉という宿がありました。ぶらぶら歩いて30分、あまり期待はしていませんでしたが何と循環ではありません。小さな湯船ですが、少々ぬるめにして1時間。すぐ目の前が海という、のどかなお湯でした。
さて2時からは独演会、出雲崎で竹炭をこしらえている松永さんのお宅が会場です。築130年の民家ですが、相当ゆれたようで、柱が少しずれたようですが、大丈夫だったようです。昼夜2回、それぞれ80人ほどのお客様です。「強情灸」「猿後家」(昼)、「禁酒番屋」「宮戸川」(夜)を口演、少々バテました。
おみやげに竹炭の杯を頂きましたが、「タンパイ!」といって飲むそうです。お宅の裏山に竹がはえていて、また雪割草がかわいらしく咲いていました。
今夜の出し物
「人形買い」ちょうど今が旬の話で、この時期寄席ではちょいちょい演じられます。
「一人酒盛」名人の桂文楽師匠が亡くなった晩、東宝演芸場で円生師匠がトリを務めていました。その席で私は前座をしていました。トリの円生師が上る直前、文楽師の映画を映しました。フランキー堺主演の映画の中で文楽師が落語を演じている、その場面をたしか5分程映しました。これは円生師にとっては面白いはずはありません。今まで温まってきた客席がさめてしまう訳です。しかし、その後出ていった円生師が「一人酒盛」を演じました。その見事だった事、圧倒されました。私は今回初演。そんな期待は無理というものです。これから時間をかけてみがいていきます。前からやりたい噺でした。飲んでいるうちに訳が分からなくなって、自分一人で楽しんでみんな飲んじゃった、そんな無邪気さが出せるといいのですが…。
投稿者 webmaster : 2005年04月10日 19:03